美しい悪に望むこと

 5ページ仕上げ完了。本当は14ページ終わらせたかったが、MONSTERが面白すぎてポモドーロタイマーを流しながら姿勢よく読みふけってしまった。5分のつもりが30分。なら横になって読んだ方が腰にいいのに、やらなきゃという気持ちがあり中途半端に座っていた。

 面白い漫画って、読むのに時間がかかる。紙から発せられる情報が多いからだ。傍からは静かな体験に見えて、私的には発見の嵐なのだ。この時間はゾーンに近く、脳みその古い物質が洗い流される気がする。今は10巻。

 2巻のテンマの「コーヒーを飲み少し眠る。人間はそうやって生きているんだ」は至言ですね。シンプルな話し言葉に滋養がある。細かなことだが、その地に長年住んでるキャラの家のドアに細かいキズが描かれているのがとても良かった!息を止めるほど美しい絵が毎ページ描いてあり脱帽。この素晴らしい仕事をした方を称讃します。

 こんなに面白い物語でも、結末を見るのが怖い。私…美しい悪には美しいまま君臨していてもらわないと困る。最後に醜く泣き叫んだり、人間らしく改心したり、怒鳴り散らかしたり、膨らんだ風船がはじけて消えるような虚しさを知ることにならないだろうか?浦沢作品はこれが初なので、未知だ。
(子供の頃に見た20世紀少年のドラマでむごいシーンがあり、怖くて避けていた)

善なるものは見目麗しくなくても美しいものだ。だからこそ悪は、美しさが必要なのだ。

 哀れみでごまかさないでくれるのかな。ちゃんと悪を断罪してくれる?断罪されても自分は間違っていなかったと揺らがない悪でいてくれるか。理解できないものが少しだけ理解できるようになりたい。ほんとう、それだけでいいのだ。理解したいだけで、後悔はしないでほしいのだ。

 これが、私をいち読者から筆を執る者に駆り立てる理由なのかもな。今日は少し、思想的な話になった。感動しているので、まじめモードかも。

明日は進めよう。